大阪府阪南市は、大阪府の中で藻2番目に新しく誕生した市になります。面積は36.17km2、総人口は53,827人、そして人口密度が1,490人/km2です。人口密度は大阪府の中で少ない部類に入るといってもいいでしょう。
もともと、農地が多く、農業が盛んだったこの地域を開発して、人口が増えていったのが1970年代からになります。人口が増え続けるはずだったのですが、2005年辺りを境に人口が減少しています。これは、大阪の中心部に人が集中していることからです。もともと魅力的な都市部において人口が増加するのは当たり前です。
阪南市としては、できるだけ人口の減少と高齢化の現象を食い止めなくてはなりませんが、現在も試行錯誤している最中になります。
ただ、阪南市には、自然が多くあることや海が綺麗なことと言う良いところもたくさんあります。
余り知られていませんが、子育てをする場合、子供の医療費は小学校卒業までならば助成金が出ます。医療機関ごとに、1日500円は自己負担になり、それが月2日まで同様の負担になります。ただ、他の市町村を見ると、中学生まで1回の治療費が500円の所もありますので、小学生ぐらいの子供やそれ以下の子供がいる家庭にとっては小学生までと限定している医療補助はそれほど魅力的に映らないかもしれません。
犯罪が少ない所も魅力的な場所になります。犯罪が少ない理由を考えると、まず、人口が相対的に少ないことです。犯罪は人がいるところほど多くなりますが、人口密度の低い阪南市では必然的に犯罪が起こりにくいと考えると合点がいくでしょう。また、外国人が少ないことも理由になります。大阪の都市部から外れていることで、外国人の居住が少ないのです。外国人がいたとしても地元になじんでいるような身元がはっきりした人が多いはずですので、犯罪がおきにくいのです。さらに、繁華街が少ないことも犯罪が少ない理由になり得ます。
一方、悪いところは、交通渋滞があることです。特に国道26号は車が集中する場所にもかかわらず渋滞対策が不十分ですので、夕方の時間帯などは渋滞にはまり、時間を無駄にしてしまう人も多いのです。できるだけ早めに渋滞の解消が望まれます。
また、鉄道の駅も少ないのが特徴です。鉄道の駅が少ないことで、駅まで行くのに不便と感じている人も多く、それが人口減少につながっているとも言えます。阪南市に住む場合には自家用車の所有が必須と言えるでしょう。