羽曳野市とは大阪府の南河内地域に位置する自治体の一つです。
ブドウ栽培が盛んで、古墳などの古代史石も非常に多く、古市古墳群は文化的価値が非常に高いことで知られています。市では世界遺産候補を目指している状態にあります。
羽曳野市の面積は26.45平方キロメートルで、隣接する自治体には堺市、松原市、藤井寺市、柏原市、富田林市、南河内郡太子町、奈良県香芝市があります。
また総人口は2016年8月1日段階での推計で112057人となっています。人口密度は1平方キロメートルあたり4240人です。市の木はタチバナで、市の花はモモに指定されています。また姉妹都市や提携都市には三重県亀山市、奈良県御所市、オーストリア共和国ウィーン市ヒーツィング区があります。
このような地域特性を持つ羽曳野市について、良いところと悪いところについて紹介をしていきましょう。
まず鉄道路線が住民の生活に必要な程度には整っていることは、良いところに挙げられるでしょう。
現在市内には近畿日本鉄道南大阪線と長野線の合計2路線で5つの駅が存在しています。中心となる駅は古市駅ですが、バス路線が藤井寺市の藤井寺駅から羽曳野市内の住宅街へ向けて運行しているため、この駅を利用している市民の方も多いのが現状です。
高速道路も非常に利便性が高いのが特徴です。市内には南阪奈道路羽曳野インターチェンジと、羽曳野東インターチェンジの二つがあり、住民が大阪市や堺市などの大都市へ赴く際に重要な役割を果たしています。
一方で悪いところですが人口の増減率が直近の国勢調査によると、0.84%のマイナスになっているところが挙げられます。これは大阪府内の43市町村中26位の増減率なのですが、大阪市や堺市のベッドタウンという意味合いの強い羽曳野市にとって、住民の減少はそのまま財政の悪化に繋がってしまうのです。
羽曳野市では観光による収入を得るために、市内の古市古墳群や誉田八幡宮などの旧跡を世界遺産の候補に推薦しています。しかしながら未だに国内候補にすら指名されていないため、このような面からの税制改革は行き詰まっているというのが現状です。
このような財政面を考慮・反映した結果、三菱UFJ不動産販売の公表している住みよさランキングでは、財政度健全度ランキングでは大阪府内で30位という低い評価を受けています。
一方で住居水準の充実度は非常に高く、ベッドタウンとしては充分機能している自治体であると言えるでしょう。