富田林市とは大阪府の南からやや東側に位置する場所になります。面積は39.72km2・総人口は113,214人ですが2016年8月の推定人口になります。これらから割り出した人口密度は2,850人/km2になります。
もともと富田林市は、和歌山県である紀伊国へ続く街道がありますが、そこの宿場町だったところなのです。紀伊国も今よりも賑わっていた頃になりますので、重要な街道だったことには違いありません。戦国時代の末期から、興正寺の別院を中心に寺内町に変化して行きました。
その他の市街地はそれほど歴史がありますが、現代では都市機構や近鉄そして南海電鉄が建てたベッドタウンに変化を遂げています。ベッドタウンは和歌山市のベッドタウンという意味もありますが、それよりも大阪市のベッドタウンや堺市のベッドタウンとしての役割が大きいのです。
富田林の寺内町は戦国時代から始まったとされています。これらの歴史的建造物は周囲にはない特徴があることから、重要伝統的建造物群保存地区となっており、歴史があることが富田林市の良いところではないでしょうか。
それ以外にも、富田林市に住んでいて、住みやすいと感じている人は多いというデータがあります。その理由は、例えば自然が多いということにあります。富田林市は大阪市からは離れていますし、丘陵も多く街並み全体が田舎のイメージを持っている人も多いです。実際に駅前を除けば住宅地は多いのですが、自然が残されているところが多く、風景も落ち着きがあります。
さらに、待機児童率が0パーセントの地域になります。待機児童がいないということは、それだけ優れた町造りをしていると言うことです。もちろん、都内のような急激な人口の増加がないことも理由の一つになります。
では、富田林市の悪いところはどのような所でしょうか。悪いところは裏を返せばいいところでもあります。人によっては悪いところだと思うところでも、いい所だと思うことはありますので、非常に相対的な物であることを前提にします。
まず、交通の便です。基本的に駅前に住んでいる人にとっては交通の便はいいと感じるかもしれませんが、駅前に住んでいない人にとっては非常に不便だと評価するでしょう。確かに、駅は複数あっても列車が止まれる駅がないのでは仕方ありません。基本的に人口が特別多いわけではないので、本数が少ないのは仕方のないことです。気になる人は、多少費用は高くなりますが、できるだけ駅前に住むしかありません。また、治安もやや悪いという特徴もあります。