資金調達は経営者の重要な役割
会社を経営するために必要な要素は数多くありますが、なかでも特に重要な要素となるのが資金調達です。どんな事業でも資金がなければ業務を続けることが出来なくなり、倒産が近づきます。様々な手段で資金調達が出来ることが経営の鍵となるのです。
事業を始めた初期段階を除いて、会社経営が順調なうちは資金調達について検討する機会が少ない場合もあります。しかし、新たな事業を始めようとしたり、事業の拡大を計画したり、急激な景気変動で当座をしのぐ資金が必要になった場合などは資金がなければ何も出来ません。資金不足によって経営計画が乱されることがないように、平時から資金調達の手段を考えておくことが経営者の大きな仕事の一つでもあるのです。
銀行でお金を借りる時代は終わる?!
従来の資金調達と言えば、株式の発行か債券の発行、さらに銀行からの借り入れが一般的でした。株式や債券を発行する方法はある程度の規模を持つ会社でなければ行うことができませんが、銀行からの借り入れは企業規模にかかわらずどの会社も行っていることです。
しかし、時代が移り変わるにつれて従来の方法で資金調達をすることが難しくなっているケースもあります。経済状況が安定しないため新株や債券を発行しても買い手が付くとは限らず、銀行も融資をしたら確実に回収しなければならないため担保がなければ資金を貸してくれません。特に新興企業の場合、担保を用意することが難しいため銀行からの借り入れを期待できないことも少なくないのです。
どんな経済状況であろうとも、企業が経営を続け成長していくためには資金調達が必要です。従来の方法による資金調達が難しいと判断できる場合、新しい方法にチャレンジすることも重要です。
クラウドファンディングの活用
最近のトレンドはインターネットで資金を調達することです。例えば、魅力的な製品を生み出すアイデアがあればクラウドファンディングが活用できます。アイデアを具体的な形で提示し、発売を望む一般ユーザーから資金調達をするのです。また、株式や債券を発行せずに仲介者を介して一般の投資家から資金を募るソーシャルレンディングという方法もあります。
既存の方法にとらわれず新たな資金調達の方法にチャレンジすれば、経営に必要な資金を得られる可能性があるのです。