藤井寺市は大阪の中央部のやや東側に位置する市町村の一つになります。藤井寺市は、面積が8.89km2、2016年の総人口は65,085人、そして人口密度は7,320人/km2です。人口密度は大阪府内の平均よりは低く、のんびりした町になります。
人口密度が低いのは、農地が多いことだけでなく、古墳が多いからです。藤井寺市は意外と歴史の古い市の一つで、4世紀から6世紀の古墳時代に、古市古墳群が作られたとされる記録があります。日本中を探しても古墳が複数ある市町村も珍しく、藤井寺市の特徴でもあり、良いところの一つと言えるのではないでしょうか。
また、古墳以外でもため池が多いのが特徴になります。ため池の役割は釣りをする為にあるのではなく、もともと農業用水として利用していました。この地域は、川が近くにないため、水田で稲を育てるためにはどうしても水が必要だったのです。しかもそれほど雨が多い地域ではありませんので、昔の人にとっては死活問題でした。
そういった地形的な理由と歴史があることから水田が数多くあり、必然的に人口密度が少なくなるのです。もともと、この地域は山などがないため、他の大阪府内の人口密度が低い場所と比較しても、土地の利用の仕方が違うというわけです。
買い物をするという意味でも割と便利な場所になります。買い物は、駅の近くに多くのスーパーやコンビニなどがありますので、日常生活を送るのに困ることはありません。ただ、裏を返せば、駅から離れていると不便になります。特段にバスなどの公共の交通網が発達しているわけではありません。駅から離れた所に住む場合には自家用車や原付が必須になるでしょう。
犯罪に関しても注目するべきです。市内に起こる犯罪の件数は他の大阪府に比べても少ないのが特徴になります。犯罪が少ないのは、単に人口密度が低いという理由が挙げられます。もともと、この地域は人口が少なく、人と人がぶつかって犯罪に発展する可能性が低いのです。また、繁華街が少ないことが、必然的に犯罪が少なく原因になっているのです。
藤井寺市の悪いところは特段にありませんが、学力的にそれほど高い地域ではないことでしょう。公立中学校へいく場合も、環境が悪いわけではありませんが、学力レベルが高いわけではなく、大学も周辺にはありません。もし、ある程度学力の高い学校へ行かせたい場合には、市外の私立中学校に通わせるのがいいでしょう。