岸和田市は大阪府内にある市町村の一つで、泉南地域の最も主要な都市です。
大阪府の出先機関や企業の支店など重要な施設が集中していることが、他地域との相違点になっています。
また岸和田だんじり祭でも有名になっています。
このような岸和田市ですが、不動産投資の観点から注目を集めているのです。
はじめにこちらの地域特性について紹介しましょう。
まず地理的な特徴ですが、こちらの面積は72.68平方キロメートルで、隣接する自治体は和泉市・貝塚市・泉北郡忠岡町があります。
また和歌山県との県境になっており、紀の川市や伊都郡かつらぎ町とも接しています。
次に人口ですが、2016年8月1日での推計では193766人です。
また人口密度は1平方キロメートルあたり2670人となっています。
鉄道網に関してですが、JR西日本の阪和線・関西空港線、南海電気鉄道南海本線・南海空港線が走っています。
中心となる駅は南海電気鉄道の岸和田駅や、JR西日本の東岸和田駅です。
また東ヶ丘町などの一部の地域では隣接する和泉市いぶき野にある、泉北高速鉄道泉中央駅を利用されている方もいらっしゃいます。
さてこのような地域特性のある岸和田市ですが、不動産投資に関してはメリットとデメリットの双方があります。
まずメリットですが、やはり泉南地域の中心都市であるということが挙げられるでしょう。
このエリアの他の市町村に比べれば、大きな優位性を保っているのが現状です。
ですから簡単に地価が下落するような自治体ではないという面からは、安心できる投資物件が多いと言えるでしょう。
また自治体の特徴として永住外国人及び定住外国人に住民投票の投票権を認めていたり、岸和田だんじり祭など外国人の人気が高いところから、海外に向けた不動産投資も特徴的に行われているのです。
また住居水準の充実度も大阪府内では高い方だとされています。
一方で、岸和田市の不動産投資に関しては、デメリットもあるというのが現実です。
まず利便性が悪いというのが挙げられるでしょう。
関西圏の大都市である大阪市や京都市、堺市などへ行くためには、大阪府内北部の自治体に比べると時間がかかってしまいます。
また人口に対する富裕層の割合が低いというのも、懸念材料の一つになっています。
手頃な物件は多いものの、将来的な高利回りはあまり期待できないからです。
さらに生産年齢人口の増減率が2005年に比べて2010年ではマイナス4.85%と減少傾向にあるのも、心配なところと言えるでしょう。